朝、うがいをするときに上を向こうとして、首に痛みが出たことはありませんか？

 

先日施術をした患者さんで、「うがいとかをするときに上を向くと、左の首と肩の付け根の部分が痛くなる」

という方がいました。

「今痛みの出る動きをしてもらえますか？」といって、現状を確認します。

確かに、上を向いて少し左に首を回すとさらにはっきりと痛みがでるそうです。

今現在の首がどのくらい動けるのか、痛みがどのくらいの痛さなのか、を患者さんにも覚えてもらってから施術をスタートしました。

 

症状としては首の痛みがありますが、施術は全身のバランスを調整する事から入ります。

なぜかというと、痛みを治すのは自然治癒力の働きが大事になるからです。

 

施術後にまだ痛くても治癒力が働いていれば時間とともに回復していきます。

しかし、施術で痛みを治したとしても、治癒力が体になければ時間とともに痛みが出てきてしまいます。

 

だからくじら整体院ではまず全身のバランスを整えてから、症状の出ている部位を調整しています。

今回も全身から見ていったのですが、かなり歪みが強くて身体も緊張している状態でした。

身体としても自然治癒力がかなり弱まっている状態だったので、首の痛みも良くならなかったのでしょうね。

 

施術をしてバランスが整ってくると緊張も緩まってきたようなので、首のチェックをしてもらいました。

「さっきと比べてどうですか？」

「さっきよりは痛みも減りましたけど、左をむくと痛いですね。」

という状態になりました。

 

また横になってもらい、いろいろ検査をしてみると、耳の後ろあたり（後頭骨と側頭骨の縫合部分）が歪みがあったので、

「この辺も歪んでそうですね」というと

「あ、そこ前から痛かったんですよ。」

患者さんとしても以前から痛みがあったそうです。

 

頭蓋骨の調整をしてみると

「あ、左が向ける！さっきよりも痛くない！」

と驚いていました。

 

どうしても「ここが痛い」と言われると「ここをどうにかしてあげたい」と思ってしまいますが、

身体は全部つながっていて、痛みにも原因や理由が存在します。

そのことを改めて実感した出来事でした。

 

 

2016年03月11日